多焦点眼内レンズ

老眼になると近くを見るのに眼鏡が必要になります。
特に若いときに眼のよかった方は、眼鏡をかけるのが煩わしく感じられます。

眼鏡をかけたくない、眼鏡をかけないで過ごしたい。

こういうニーズに合わせて出てきたのが、多焦点眼内レンズです。
一般に使われている眼内レンズは単焦点眼内レンズで、手術後にピントの合う位置が一カ所に決まってしまいます。
つまり元来遠視で眼のよかった方には、遠方にピントを合わせるため、近くを見るときは老眼鏡が必要でした。
逆に近視の方には裸眼で本が読めるように近方に焦点を合わせ、遠方を見るときは眼鏡を使ってもらいました。

遠近両用眼内レンズだと、眼鏡なしで遠くも近くも見えるようになります。
ただ、コントラストが若干落ちるため、遠方のみに限って言えば普通の単焦点の方がよく見えます。
そのため以下の方には単焦点レンズをおすすめします。

  • 緑内障・眼底出血等があって術後に視力があまり出ない方
  • 乱視が強い方
  • 眼鏡をかけるのがいやでない方
  • ごく精密な作業をする方
  • 遠くの小さい物を見る仕事の方

遠近両用眼内レンズはどなたにでも適合したレンズではありません。
ただ、条件さえ合えば、手術後に眼鏡が不要になりますので理想的なレンズといえるでしょう。
また、遠近両用眼内レンズは保険適応になっていません。
当院は先進医療の要件を満たしているため、片眼 36万円+保険の薬代となります。

多焦点眼内レンズ多焦点眼内レンズ

単焦点の見え方単焦点の見え方

多焦点の見え方

当院での老視の取り組み

多焦点眼内レンズは、1994年からの経験があります

当院では、多焦点眼内レンズが先進医療として認められるずっと以前の、1994年から多焦点眼内レンズを使ってきました。
その結果、多焦点眼内レンズが向く方と、向かない方がいることを把握しております。

monovision 法

多焦点眼内レンズが向かない方には、老眼対策として、monovision 法をおすすめすることがあります。これは、片眼は遠くが見えるように、他眼は近くが見えるように眼内レンズを選択する方法です。
ただ、このmonovision 法も、すべての方に合うわけではありません。monovision法ではバランスの悪くなる方もいらっしゃいます。
逆に、手術では老眼は矯正せずに、手術後に老眼鏡をかけた方が良い方が沢山存在します。そういう方には手術後に、裸眼で遠くが見えるようにレンズを選択します。
一方で、裸眼で本が読めるように、近視を残しておく方がよい人も多くいらっしゃいます。

当院では、お一人お一人に適した方法で眼内レンズを選び、老眼矯正の方法をご提案しています

手術前にご希望やわからないことがあるときは、遠慮なく何でもご相談ください