眼の検査の流れ

眼科では以下の流れに沿って検査を行います。

各検査について

眼圧検査

眼球は一定の固さに保たれたボールのような物で、この固さのことを眼圧と言います。
眼圧は原則として全員に測定します。
21mmHg以下が正常とされています。
高いときは緑内障の疑いがあります。また、正常範囲内でも、正常眼圧緑内障になる人もいます。

圧縮した空気を吹き付けて眼圧を測定します

オートレフケラトメーター

コンピューターを利用して自動的に遠視・近視・乱視の度数や角膜のカーブを測定します。

視力検査

上記のデーターを元にして裸眼視力と矯正視力を測ります。
裸眼視力が悪くても、矯正視力が良ければ近視・老眼などです。
矯正視力も悪ければ、何か眼の病気にかかっている可能性があります。

自覚的に視力を測定します

視野検査(静的)

一点を見つめたまま、眼を動かさずに見える範囲を測ります。
いろいろな方向から光を出して見えるかどうか答えてもらいます。
これにより視野の狭窄や、暗点(見えない部分)があるか分かります。
両眼で30分以上かかりますので予約で行っています。
この検査で緑内障など視神経の病気が診断できます。

光が見えたらボタンを押します

正常な方の視野

緑内障で狭くなった方の視野

視野検査(動的)

上記の視野(静的)が、中心の視野を測るのに対し、この動的視野は180°と広い範囲を測ります。
重症の緑内障・脳腫瘍の時に測ります。

正常な方の視野

脳梗塞で半盲の方の視野

角膜形状解析(Orbscan)

角膜(黒眼)の表面の形状を調べる検査で、乱視・近視矯正術の際や、コンタクト合わせに必要です。
乱視の種類や程度が分かります。

正常な角膜表面

乱視のある方の角膜表面

スペキュラーマイクロスコープ

角膜の一番内側の細胞を見る検査です。
正常な細胞は正六角形をしていて1ミリ平方あたり約3000個あります。
手術の前には必ず検査します。

眼底三次元画像解析

網膜の厚み・構造を調べる装置です。
網膜浮腫や視神経の厚みが分かります。緑内障や視力低下の時に検査します。

正常な眼底(網膜黄斑部)

水がたまって視力が落ちている眼底