加齢黄斑変性症

見ようとする中心がゆがんで見にくくなります

黄斑とは網膜の中心部のことです。
この黄斑の後方の血管から浸出液が漏れ出し、出血も起こって、視力が下がってくる病気です。
中心部が歪んで見えたり、暗く見えたりして、徐々に視力が下がって見にくくなっていきます。
年齢とともに発症率が高くなります。加齢・喫煙が原因の一つです。
見にくいのは中央だけで、周辺はよく見えます。
長寿社会になってきたため、罹患する人も増加し、現在脚光を浴びている疾患の一つです。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性の見え方

治療は

  • 内服
  • 光線力学療法
  • 硝子体注射(眼内に注射)

現在は、硝子体注射が主流です。
よく治る方、ほとんど効果のない方、等、効果には個人差があります。

血管が増えるのを抑える薬を注射して悪い血管をつぶし、新たな出血・浮腫を防ぎます。

黄斑上膜

黄斑部に膜が張ってきて歪んで見えるようになります

加齢による老化現象の一つです。
黄斑部に膜が張ってきて歪んで見えるようになってきます。
進行はゆっくりで、失明することはありません。
ゆがみは直らないので、悪化する前に早めに手術する必要があります。

治療は

  • 硝子体手術

器械が進歩してきたので、外来手術が可能になりました。
ゆがみを取る手術ではなく、進行を食い止める手術となります。
当院では日帰り硝子体手術を行っています。早めの手術をお勧めします

黄斑裂孔

黄斑部に穴が開き、中心が暗く見えたり歪んで見えます

外傷・硝子体牽引・黄斑前膜 等により黄斑部に穴が開いてしまう疾患です。
矯正しても視力が0.1まで落ちてしまうことがあります。
以前は治らない病気でした。

治療は

  • 硝子体手術

硝子体を切除した後に空気を入れ、その表面張力で穴をふさぎます。
早いうちなら、穴もふさがり視力が回復します。
当院では日帰り硝子体手術を行っています。早めの手術をお勧めします。